谷川俊太郎絵本★百貨展と日野の歴史館など

谷川俊太郎

立川のPLAY! MUSEUMの企画展示 「谷川俊太郎 絵本★百貨展」を見に行った。
展示が体験型で、子どもだったら楽しいだろうなあ…と思った。実際子どもがたくさん遊んでいた。『こっぷ』のでっかいコップのオブジェ、さすがに大人は入りがたい。
多数の作品のある谷川さんだけど、絵本のいくつかをピックアップした展示だった。私は詩人としての谷川俊太郎にも詳しくないし、絵本も全部好きってわけじゃないので、わーい!となる作品と、そうでもない作品とわりとくっきり分かれてしまった。
『ままですすきですすてきです』(タイガー立石が好きなので)、谷川さん本人の朗読が流れる『えをかく』(聞きながら長新太の絵を辿って歩いた)、これも本人朗読の『もこもこもこ』の映像などなど。
もこもこもこは幼児が(本当は絵本で読んでいて好きらしいのに)泣いて出てきたのと、中にいた小学生の結構大きい子どもが「ぎらぎら」の後に先取りで「ぱちん!」と言っていたのが印象的だった。
つみあげうたの2016年の新作が出てたけど、つみあげうただったらやっぱり『これはのみのぴこ』だなあ、と思う。『これはおひさま』も良いですが。
あとは、新作「すきのあいうえお」のインスタレーションも意外なものが出てきて面白かった。

グッズが色々あって、朝のリレーのトートバッグや、「こっぷ」のTシャツがちょっとうらやましかった。入場特典が何故かトイレットペーパーだった。
レストランのコラボメニューも見ているだけでかわいかった。「のりまきです」はのりまき→きんぴら→ラフテーでしりとりになっている。

「ままですすきですすてきです」(タイガー立石・絵)

 

日野(新撰組関係)

PLAY! MUSEUM行きを画策しているときに日野は立川の近くなんだなあと気付き、ついでに資料館を見に行った。近くというか隣の駅だった。市部の位置関係が全然把握できてない。
日野にはどうやら土方歳三資料館(休館中)や井上源三郎資料館、佐藤彦五郎新選組資料館と複数あるらしい。今回私が寄れたのは日野市立新選組のふるさと歴史館で、市立の博物館だ。
江戸時代の日野宿の歴史などに触れつつ、この土地に天然理心流や新選組が出てきた背景などにも触れられている。さらに、その後の自由民権運動の志との繋がりみたいな話にもなってて、地元の人のアイデンティティとしてこういうふうに位置づけられるんだなあと思った。それが地元の人のあいだでも一般的な認識かはわからないけど、そういえばこの地域は図書館も盛んだったものなあ。
あとは2階の企画展が「描かれた新選組IX」という、色んな創作物に言及する展示の何シーズン目かだった。司馬遼太郎の影響は大きいけれど最近もいろいろあるよという話で面白かった。「鬼の副長」はしばりょの造語かもというようなキャプションが印象に残った。

本当は更に隣の駅にある日野市の中央図書館にも行ってみたかったのだけど、時間に余裕がなさそうだったため、甲州街道沿いの日野図書館に寄る。和風な見た目に素敵に作ってあるけれど、中は入ってすぐ片側の壁が文庫の棚(入りきらなくて横積みになってた)、新聞や雑誌のコーナーがあって、普通の昔からある地域館という感じ……と思いきや、2階の郷土資料コーナーの新選組充実具合がすごかった。多数出ている新選組関連を網羅的にコレクションしているらしく、フロアの一角、体感で8畳間くらいのスペースの3面が中書架で全部新選組コーナーという様相。抜き刷りのファイルなどもあった。やっぱり土方歳三関係の本が多かった。
見たかった本を探そうとして、似たようなタイトルの本が多すぎて目が泳いでしまった(ちゃんとありました)。
個人的には『描かれた新選組(改訂増補版)』(日野市立新選組のふるさと歴史館叢書)に「行殺新選組」(©ライアーソフト)も紹介されていて、18歳未満は購入・プレイできませんみたいなことが書いてあったのが面白かった。でも2000年に出たらしいので、確かに時代を先走ってたんだろうなあ。

土方歳三没後150年記念のデザインマンホール(日野駅