板橋区立美術館「シュルレアリスムと日本」と板橋区立郷土資料館

前の記事から2カ月以上あいている…! あれ書いてこれ書いてということはあるのだけど、とりあえずBlueSkyに投稿したりしていました。

板橋区立美術館「『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本」を見てきた。
戦争に向かう近代日本の中でどんなふうに存在していたのかが少し分かったような気もするが、作家や作品自体についてももっと知りたかったかなあ、と思う。たぶんコンテキストがわかったほうがいい。わからん!となってしまったので。

ざっくりと気になった作品と、画像が載ったページが見つかったものはURLを貼っておく。

阿部金剛「Rien No.1」(1929)
fukuoka-kenbi.jp
シュルレアリスムの画家というよりは先駆者として紹介されていた。
空に浮かぶなんだかよくわからない物体と、断ち切られたビルなど。
リンク先の記事は結構面白かった。私は雲かな、動くの速いのかなと思って見ていた。

吉加江京司(清) 「葉(葉脈の構成)」(1939)
www.momat.go.jp
なんか好きだな。

石田順治「作品2」(1939)
岩場みたいな風景で、朱色のような、緑のような、色の加減がとても素敵だった。全然画像が見つけられなかった。

平井輝七「風」(1938)
collection.topmuseum.jp
カーテンらしきもののはためきから感じられる風と、奥にある扉(壁はない)と、それら全部の後ろにある空の具合が素敵。人間の頭の形?のオブジェはよくわからない。

堀田操「断章」(1953)
断章 / 水木しげる元ねたコレクション
なぜか「水木しげる元ねたコレクション」なるページで紹介されていた。水木しげる作品で引用されていたらしい。
荒れた前景と、遠くに見えるデパートのアドバルーンみたいなもの。それでも地面の隙間から出てきているのは植物の芽?

その後、隣にある板橋区立郷土資料館に寄った。入場無料だけど常設展で板橋の歴史がコンパクトに紹介されている。
今回は「いたばしの文人たち」というコレクション展をやっていて、全然知らない人だけど相沢朮という人の和歌の一つがちょっといいなと思った。
「ゆくりなくうれしきものはほとゝきす 人伝ならぬはつねなりけり」

歌「初聞時鳥」(相沢朮)

あと、新収蔵資料として「なりもす駅」駅名標が展示されていた。東武東上線成増駅が、2022年3月のモスバーガー創業50周年記念でモスバーガーとコラボした際のもの。モスの一号店は成増にあったのだそうです。

なりもす駅の駅名標

資料館の中庭みたいなところに旧田中家住宅が移築されていて、民具等々が所せましと置いてある。石臼を回したりしながら家の中を通り抜けて奥に進んでいくと、石仏みたいなものが並んでいて、その横にニリンソウのエリアがあるのも以前行った時と同じだった。赤塚はニリンソウの自生地だとのこと。
区の花ニリンソウ|板橋区公式ホームページ

ニリンソウ

…とそういう風に見ていて、外がいやにうるさいな動物のまねをしている中高生でもいるのかな、と外を見たら、道の向こうの家の塀からヤギが顔を出していて、全部持って行かれてしまった。顔を出してはめえめえ結構な大声で鳴いて、塀に絡んでいる植物の葉を齧っていた。

道路の向こうの塀から顔を出すヤギ

帰りに塀の前の道路まで近づいてみたら、塀の穴になってるところから顔を出してこっちを見ようとしてきた。わあーと思いながら見ていたら口をブッてされた。特にちょっかいを出したりはしていないけど、いるだけで嫌がられたかもしれない。

道路にいるこちらを見下ろすヤギ

行きは西高島平駅から歩き、帰りは下赤塚駅まで歩いた。西高島平側は高架沿いで面白くないけど、下赤塚方面は住宅地で、石仏があったり滝があったりして楽しいな。赤塚駅近くのモスバーガーで食事をして帰ってきました。